天皇即位記念蒔絵万年筆『鳳凰』数量限定発売

天皇即位にあたり世界限定800本の記念万年筆
天皇即位記念蒔絵万年筆『鳳凰』数量限定発売

この度の天皇即位に際して、中国神話の伝説の霊鳥「鳳凰」をモチーフとした蒔絵万年筆を発売します。専用箱には、万年筆の他、シリアルプレートとインキが同梱されており、インキ瓶のキャップには新元号の「令和」と改元日である2019年5月1日の文字を印刷しています。

なお、『天皇即位記念蒔絵万年筆』の製作は、1931年に結成した当社所属の漆芸作家グループである「國光會」が担います。

國光會(こっこうかい)とは

1926年、当社は、人間国宝であり蒔絵の最高権威の松田権六氏を招聘しました。入社後まもなく松田氏は、社内外の蒔絵師80名によるグループを組織しました。これが「國光會」のはじまりです。「國光會」は、蒔絵技術の進歩に大きく貢献するだけでなく、パイロット製の蒔絵万年筆が、世に注目される原動力となりました。現在、松田権六氏の技術を引き継いだ優秀な蒔絵作家が活躍しており、その作品には「國光會」の銘が輝いています。

主な特長

①昭和、平成の天皇の即位時にも発売した限定の蒔絵万年筆を、今上天皇の即位を記念して800本限定で発売します。

②キャップ、軸に蝋色漆仕上げをし、研出高蒔絵で仕上げました。過去の天皇即位記念万年筆と同様に、「聖天子の出現をもってこの世にあらわれる」と言われる霊鳥「鳳凰」を描いています。また、キャップには、今上天皇のお印(※)である「梓」の花を描きました。クリップには、今上天皇のご成婚記念万年筆にも刻印した、公家の装束や調度などに使われてきた伝統文様「有職文」の一つである「菱文」を施しました。1つの菱を中心に水紋が広がっていく様子を描き、永遠を表現しました。

③ペン先は18金、字幅は細字・中字・太字を揃えました。

④桐の専用箱は正八角形で、令和の時代が末広がりに発展するように願いを込めました。さらに、即位の礼に使用される玉座「高御座(たかみくら)」にちなんだものです。また、同梱されるインキのキャップには、梓の図案と新元号「令和」の文字と改元日が印刷されています。

(※)皇族が身の回りの持ち物などに用いる徽章・シンボルマーク