メンター

株式会社サスティーンの成田聡雨でございます。

東京は、一昨日の激しい雨、風とは打って変わって
晴天で気持ちの良いお天気です。

今年も残すところ、あと一ヶ月となりました。

何事も9割まで来て5合目。

気持ちを引き締めて日頃の業務に従事したいと思います。

さてタイトルの『メンター』ですが、あまり日常では触れることがないフレーズです。

意味を調べてみますと

■メンター(mentor)
■優れた指導者や助言者。恩師。信頼のおける相談相手など。ギリシャ神話で、オデュッセウスがトロイア戦争に出陣するとき、自分の子供テレマコスを託したすぐれた指導者の名前メントール(Mentōr)から。

とあります。

私には両親を除いても幾人か、、いや、おそらくしっかり数えればメンターと呼べる方との出会いは、10人以上になると思います。

その中でも大学生時代にお世話になったメンターには、非常に大きな影響を受けました。

その方のお名前は、小林先生。
私の中学時代から通っていた塾の塾長であり、塾のオーナーです。
(生徒さんからのアダ名は『コバセン』です 笑)

私自身、中学から大学受験まで小林先生の塾でお世話になり、
大学入学したタイミングで講師として、約3年半お世話になりました。

小林先生は、神戸大学法学部卒業後、浜学園での人気講師時代を経て、独立され、
司法試験合格に向け、ご自身も受験のプレッシャーの中、小学
生から高校生まで、3校300名以上の生徒への講習に、日々汗を流されておりました。

学勉だけではなく、世の中について博学で、
その当時、18歳の私が疑問に感じる事柄は、
全て的確な返答をいただいていたことを、はっきり覚えております。

あらゆる意思選択にロマンと愛があり

詳細を記述できず、残念なのですが

例えば

私:
どうして先生は、そこまで相手の立場しか考えない「見返りを期待しない活動」ができるのですか?

小林先生:
私はこの街で、お商売をさせていただいている。
この街で暮らし、収入を得て、消費して生活も事業も営んでいる。
日頃、お世話になっているこの街に、無理のない程度にはなるが、恩返しがしたい。
その対象が何だっていいんだよ。

と話されたとき、
まだ学生で自分のことだけでも全く余裕がなく、
日々が精一杯の私は、
何とも言えない気持ちになり、胸が熱くなりました。。

そんなロマンある小林先生は
数年前にご病気で他界されました。

非常に残念で
突然の訃報に、少しの間、落ち込みましたが
その哀しみすら、小林先生から教わった考え方、物事の乗り越え方で
立ち直ることができたような気がします。

小林先生からいただいた最後のメールの中から
ひとフレーズ、ご紹介いたします。
いつも支えているメッセージです。

『人は、可能性を持ちますが、実際に出来ることは大差ありません。
 河原の石の如く、その大小、色、組成などの異なりは
 大局的(※1)にみれば、皆、同じです。
 大切なのは、周りの皆をも元気にさせる生き方だと思います。
 応援しています、頑張ってください』

・・・涙

住友不動産新宿グランドタワーに到着いたしました。
すっかりクリスマス仕様ですね(画像は1Fエントランスです)

本日も気合い入れて、がんばって参ります!

感謝

成田聡雨

(※1 物事の全体を見渡すさま)